ブルガリア館
テーマの「母なるバルカンの山々」を象徴した四つの三角錐を組合わせた建物と、その基部を形づくる平野部分で構成されていました。 ピラミッド形の四つのむねは、一辺1メートル70センチの正三角形をモジュールとして採用し、それぞれパイプ構造の正三角形トラスの積重ねによって造られていました。この三角むね部分と対照的に、平野部分には木材が多量に使用され、ひさし部分の前面には杉板を張り、外壁面はラワンオイルステインの木製ルーバーとするなど、素朴なデザインでした。外側には池を設け彫刻を配し、やすらぎのムードをたたえていました。
万国博にはじめて参加したブルガリアは、まず観客にブルガリア人民の自由と解放への闘争を映像で紹介したあと、テーマに沿って歴史、文化、産業などの国情を紹介していました。
紀元前4世紀のトラキア人の墓の模型や原始ブルガリアの黄金のツボ、古代のレリーフ銅版画、書籍や絵画パネルなどの展示
建国の父ゲオルギー・ディミトロフの業績をたたえるコーナー
- 農業コーナー 映像とパネル展示によって機械化された共営農業やかんがい施設の紹介
- 工業コーナー 躍進する電力産業、全輸出の30%を占める機械工業などの紹介
美しいバルカンの山々、黒海沿岸の避暑地、スキー場など、年間200万人以上の外国人観光客を迎えるブルガリアの観光地を映像などで紹介。生活・社会コーナーでは、教育や医療制度などを紹介