みんなでつくる万博記念公園
万博記念公園では、ボランティアや来園者のみなさんにも公園管理活動に参加してもらっています。花壇の管理から専門的な生きもの調査まで、さまざまな取り組みをご紹介していきましょう。
園内パークカフェ前にある「チューリップの花園」をボランティアの参加により管理しています。春のチューリップは10万本、11月ごろに来園者の方に植えていただくイベントも行っています。チューリップの季節が終わると、ひまわりの植え付けにとりかかります。また、太陽の広場など園内10個所の花壇の管理もしています。どんな季節でも来園者のみなさんに喜んでもらえるように、手入れは欠かせません。どんな花をどのように植えていくか、花壇のデザインを決めていくのも「花壇管理」の楽しい仕事の一つです。さらに、毎月第3土曜日にロープを使って木登りをする「ツリークライミング®」も開催しています。
【ここに注目!】
- 水やりに使う水は、園内の井戸水を使っています。
- 咲き終わった花や刈り取った草は堆肥(たいひ)にして、また利用します。
※平成28年度 市民参加状況(年間)のべ約5,500人
どんな野鳥や昆虫、魚類、両生類などがいるかを調査することで、約40年前の万博開催時からどれくらいこの地が自然回復したかをはかっています。来園者が生物調査に参加できる「自然環境セミナー」「みんなで自然調べ隊!」は、園内の人気イベントの一つです。
【ここに注目!】
万博跡地が自然の森へもどる状況を観察しています。
この地が自然の宝庫となるように調査を行っています。
※平成28年度 市民参加状況(年間)のべ約2,000人
放置しておくと古い竹が枯れて折れ重なったり、周辺にどんどん広がってしまうため、適度に間伐し、手入れをしています。間伐した竹は、チップにして林内にまくなど、再利用しています。来園者に好評な万博タケノコも、管理の一環で掘り取ったものです。また、自然文化園内の生産の森では、2年間かけて人力だけで田んぼをつくり、米づくりを行なうほか、荒れ地を畑にしてハーブやなにわ伝統野菜などを育てたり、果樹園で果物をつくっています。子どもを対象にした田植え、稲刈り、もちつきなどの農の体験イベントは、人気が高いです。
【ここに注目!】
- 年間2,000本以上のタケを間伐しています。
- 園内整備工事で発生した粘土を使って田んぼをつくりました。
※平成28年度 市民参加状況(年間)のべ約7,200人
毎月1回、園内の池などで、魚、ザリガニなど、どんな生き物が生息しているかの調査をし、その結果で水質の状況を把握します。
【ここに注目!】
- 生物の調査をして水質の変化を調べています。
※平成28年度 市民参加状況(年間)のべ約2,400人
万博公園でさまざまな動植物が生息できる森をつくるための間伐を行っています。発生した間伐材は、ボイラーで燃やし、その熱で井戸水を温めて「森の足湯」に利用しています。「森の足湯」では、園内で育った菖蒲やゆず、ひのきなどを使った変わり湯が好評です。そのほか、間伐材を燃やした熱から電気をつくる「スターリングエンジン(熱交換型発電機)」による新エネルギーシステムの実証試験も行っています。
【ここに注目!】
- 森を守るために、間伐や剪定をしています。
- 間伐材、剪定枝はボイラーで燃やして、その熱で井戸水を温めて足湯に使っています。
- 湯に入れるハーブなどは、園内産のものを使っています。
- 足湯建物の壁、屋根、木枠などに園内の間伐材などを利用しています。
※平成28年度 市民参加状況(年間)のべ約26,700人
ボランティア参加のもと、万博公園のサクラやウメ、どんぐり等について来園者の方に知っていただくためのガイドを行っています。
※平成28年度 市民参加状況(年間)のべ約6,900人