万博記念公園で自然に触れよう!

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樹木の冬芽や葉痕を観察しよう!

葉をすっかり落として枯れたように見える木々も、実は生命再生の力を冬芽に蓄えて、春への準備を整えています。その冬芽も木の種類によって寒さを防ぐ様々な工夫がなされています。

寒い冬はどうしても部屋にこもりがちですが、今年の冬は自然の芸術をじっくり観察してみませんか? 

◆ 冬芽で冬を越す意味(葉を落とすわけ)

 ☆ 冬になると気温が下がり、乾燥した地中から水を吸い上げにくくなるため、水分が出ていきやすい葉の部分を落として体の水分が失われるのを防いでいます。

☆ 植物は動物のように不要なものをオシッコとして出すことができません。そこで古くなった葉に不要物をため、葉と一緒に捨てています。

☆ 冬芽は、寒さや雨をしのぎ、シカ、ウサギ、野鳥などに食べられるのを防ぐコートの役割を果たしています。

毛皮のコートで暖かいよ!

帽子状の芽鱗(がりん)が、ふくらんだ冬芽に押し上げられて落ちてしまい、中から毛でおおわれた冬芽が出てきます。

コブシ モクレン科

コブシ

毛つきの芽鱗(がりん)がはずれても、毛のついた芽が出てきます。つぼみの先が北を向くのでコンパスプラントとよばれています。

【見られる場所】つばきの森の東側 春の泉など

ネコヤナギ ヤナギ科

ネコヤナギ

帽子状の1枚の芽鱗(がりん)が押し上げられてはがれると、独特の銀白色の花芽があらわれます。

【見られる場所】自然学習の森 万葉の里

すきま風も入れないぞ!

 冬芽をヤニやろうなどの粘液質でおおい、寒さや乾燥を防いでいます。

トチノキ トチノキ科

トチノキ

十枚ほどの芽鱗(がりん)に包まれて、その上にべとべとした樹脂がついて乾燥、寒さ、虫害を防いでいます。

【見られる場所】自然学習の森 夏の花八景

たくさん着込んでるんだよ!

 葉が変形してできたたくさんの芽鱗(がりん)に包まれています。

アメリカフウ マンサク科

アメリカフウ

つやのあるなめらかな芽鱗(がりん)に包まれ、形はふっくらとしています。すぐ下の葉痕(ようこん)の表情もやさしい。

【見られる場所】自然観察学習館 moricara 紅葉渓 世界の森

寒いから外に出たくないよ~

 葉柄の中や葉痕(ようこん)に冬芽が隠されています。

プラタナス スズカゲノキ科

プラタナス

冬芽は薄い皮に包まれ、それを大きな葉柄の基部が、さらに帽子状に包んで保護しています。

【見られる場所】西大路 世界の森

ネムノキ マメ科

ネムノキ

葉っぱの落ちたあとが、顔の形になっているが、その内部に冬芽が隠されている。

【見られる場所】ドングリ池 水草の池

葉痕(ようこん)の模様もおもしろいよ!

※葉痕(ようこん)とは葉っぱの落ちた痕のことです。

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