環境保全への取り組み
地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、野生生物種の減少など環境問題は地球上に生きるすべての人々にとって重要な課題となっています。人と自然との共生を目指したみどり豊かな万博記念公園では、廃棄物の縮減、リサイクルの推進、省資源・省エネルギー、バイオマス(植物による新エネルギー)の活用など環境保全に取り組んでいます。
園内の樹木管理作業から発生する剪定枝、間伐材、枯損木などは、大型機械で砕き(チップ化)、堆肥や園路に敷き詰めて舗装材として活用しています。
剪定枝等の粉砕したものを2、3年熟成させ堆肥・土壌改良材として公園内の花壇等で使用しています。
また、園内で販売している万博産の堆肥はガーデニングの土作りとして好評を博しています。
園内売店などの容器をリターナーブル容器に順次変更していくと共に、来園者にはごみを持ち込まない運動を行なっています。
NPO団体の皆さんによって、竹の間伐から製炭に至るまでの一連の講座を開講し製炭を行っています。
園内で販売している竹炭は品質がよく、様々な生活の場面に利用されています。
自然文化園東地区では、芝生や樹木などの散水やトイレ洗浄を、水道水から地下水に転換していきます。
また、日本庭園や自然文化園西側地区では、降雨後の雨水を博覧会当時に設置した池に溜め、それを芝生や樹木などへの散水として活用しています。
環境に配慮した公園、地球に優しい公園を目指し、クリーンな太陽光エネルギーを利用するために、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)との共同研究により、最大電力200キロワットの太陽光発電設備を自然文化園南西斜面に設置して省エネルギーを行っています。発電された電力は自然文化園で消費しており、電力会社からの電力供給量を削減することを通じて地球温暖化防止に貢献しています。
緑地管理等に伴い、園内から発生する樹木の幹材等を、国内では始めて導入するスターリングエンジン付小型ボイラーの燃料として燃焼させます。
これにより発生する電気とお湯を来園者に還元するなど、資源循環型社会の実現に向けた取り組みを行っています。
「公園内木質バイオマス有効活用システム実証試験共同実施事業」を実施します。(里山倶楽部)