どんぐりさがしに出かけよう!
クヌギ(9月下旬から10月中旬)
アベマキ(9月下旬から10月中旬)
カシワ(9月下旬から10月中旬)
子どもたちに大人気の太い大きなどんぐりです。
カシワは、柏餅を包んでいる葉っぱなので木を見るとすぐにわかるでしょう。どんぐりも他の2種類に比べてお皿の鱗片が上を向いており柔らかいのでわかります。
難しいのはクヌギとアベマキです。見た目は葉っぱもどんぐりもほとんど同じ形をしています。
【見分け方のポイント】
・葉っぱの裏に毛が生えているのがアベマキ、ないのがクヌギ。
・幹を押すとコルクのように弾力性があるのがアベマキ、堅いのがクヌギ。
・どんぐりの皿の鱗片が下半分だけ反り返っているのがアベマキで、ほとんど全部反り返っているのがクヌギ。また、どんぐりの一番上の部分の出っ張りが長いのがアベマキで、短いのがクヌギ。
しかし、どんぐりで区別するのは大変難しいので、落ちていた場所付近の木の幹や葉っぱで区別する方がよいでしょう。
アベマキの葉の拡大(毛がある)
クヌギの葉の拡大(毛がない)
アベマキのどんぐりの先端
クヌギのどんぐりの先端
スダジイ(9月下旬から10月)
ツブラジイ(コジイ)(10月)
【見分け方のポイント】
・いわゆるシイの仲間がこれに当たります。シイのどんぐりは渋みがなく生で食べられます。シイには2種類あって、1つは実の細長いスダジイ、もう1つは実の丸いツブラジイです。実のなっているときは実の形で区別できます。
・実のなっていないときは、葉っぱがスダジイのほうが大きいことや樹皮がスダジイのほうが、深くたてにさけるのに対してツブラジイはなめらかであることで区別します。しかし、葉っぱは2種が並んでいないと比べられず、樹齢が若いとスダジイでも樹皮がなめらかなものもあるためなかなか困難です。(また中間型も存在します。)
スダジイの若木の樹皮
ツブラジイの樹皮
その他に自然学習の森にはイヌブナも植わっていますが、実はほどんどなりません。
コナラ(9月下旬から10月中旬)
ナラガシワ(10月)
ミズナラ(9月)
万博記念公園でこのタイプのどんぐりを見つけたら、まずコナラでしょう。ナラガシワは、どんぐり池周辺に1,2本、ミズナラは紅葉渓のソラード周辺に1,2本あるだけです。
ナラガシワのどんぐりはコナラより大きく上半分ぐらいまで毛が生えています。また、ミズナラのどんぐりはコナラやナラガシワより濃い茶色でお皿の鱗の部分が盛り上がっています。
その他、世界の森には北米原産のピンオークというどんぐりの木が植栽されています。
ピンオークのどんぐり
マテバシイ(10月)
シリブカガシ(9月下旬から10月)
ウバメガシ(10月から11月)
マテバシイは、鉄砲の弾のような形の実を付けます。スダジイやツブラジイと同じように渋みがないので食べられます。
シリブカガシは名前の通りお尻の部分(どんぐりの下の部分)が深くえぐれています。どんぐりの花はふつう春に咲きますが、この種は秋に咲くため花と実が一緒に見られます。
ウバメガシは、備長炭の材料として有名です。また、幹の下の方まで枝を張るため生け垣にも利用されています。ほかの2種類より葉が丸く小さいのですぐに見分けられます。
殻斗(お皿)がしま模様になっているどんぐりはいわゆるカシの仲間です。
・アラカシは、万博記念公園で一番多い木の1つです。園内のいたる所でたくさんの実をつけます。しかし、落ちる時期が11月から12月頃なので、クヌギやコナラと一緒には拾うことは出来ないでしょう。
・シラカシは、アラカシとよく似たどんぐりを実らせます。しかし、実の先端の部分がアラカシよりふくらんでいるので区別は出来ます。また、葉っぱの裏を見るとアラカシは毛が生えているのに対して、シラカシには毛が生えていません。もし実で区別が出来なかった場合、まわりの木の葉を見て区別するのもよいでしょう。(下の写真参照)
・ウラジロガシは、葉の裏が白いことからこの名が付きました。アラカシやシラカシは、お皿の部分に白い毛が生えているのに、ウラジロガシは褐色の毛が生えています。万博記念公園では、なぜかあまり実を付けません。
・アカガシは、材が白いシラカシに対して材が赤いためこのように名前が付けられました。万博記念公園には木自体はあるのですが、生育状態が悪いため滅多に実を付けません。
アラカシのどんぐりの先端 (ふくらんでいない)
アラカシのどんぐりの殻斗(皿) (柄がない)
アラカシの葉の裏 (毛がある)
シラカシのどんぐりの先端 (ふくらんでいる)
シラカシのどんぐりの殻斗(皿) (柄がある)
シラカシの葉の裏 (毛がない)