春の野草を観察しよう
春といえば、ウメ、サクラ、モモ…などなどいろんな花が咲き乱れますが、ふと地面に目をやると、ここにもたくさんの野草が花を咲かせています。普段は見過ごしがちな小さな花たちですが、たまには、こんな花見はいかがでしょうか?
ゴマノハグサ科 オオイヌノフグリは明治初期に渡来した帰化植物です。花は、2月から5月頃に咲きます。名前は、実の形が犬のふぐりに似ているからつけられました。
オオイヌノフグリに似た植物に花が小さく、茎が立っているタチイヌノフグリというものもあります。
朝開いて、夕方次第に閉じていきます。
※天候などで変化する場合もあります。
朝9時頃
午後1時頃
夕方4時頃
シソ科 ホトケノザの由来は、葉が丸く仏像の蓮華座のような形をしているのでこう呼ばれています。春の七草のホトケノザ(写真下)は、今のコオニタビラコのことで本種のことではありません。2月から5月頃に咲きます。
春の七草のホトケノザは、こんな植物だよ!
一般の花
閉鎖花
花弁が開く一般的な花と自分で受粉し確実に種子を作るための花弁の開かない花(閉鎖花)があります。
ナデシコ科 ハコベ(ミドリハコベ)は春の七草の1つです。花期は、3月から9月。
ウシハコベは 雄しべ、10本。雌しべの先が、5本に分かれています。 他のハコベより大型で、葉は少し波打ちます。
花びらは、10枚のように見えますが、ウサギの耳のようにくびれているのでじつは5枚です。雄しべは8本から10本。雌しべの先は、3本に分かれます。
ヨーロッパから来たタンポポで、3月から10月頃咲きます。夏や秋に咲いているのはこちらの種類です。総ほうがそり返っているのが特徴です。
関東以西に見られる花の白いタンポポです。花期は、3月から5月頃です。
キク科 春の七草の1つのオギョウ(ゴギョウ)は、本種のことです。花期は、3月から6月頃です。
チチコグサもあるよ! ハハコグサに対して、地味なのでこの名が付いたと言われています。花期は、5月から10月です。 写真はウラジロチチコグサです。
マメ科 道ばたにはえる越年草。実が黒いためこの名が付いたと言われています。
小さいものはスズメノエンドウ
ヒメオドリコソウ シソ科 最近、都会の雑草として増加中の帰化植物です。形が笠をかぶって踊る人の姿に似ているため、この名前が付けられました。
ナズナ アブラナ科 春の七草の1つです。実の形が三味線のばちに似ているため「ペンペングサ」とも言われています。花期は3月から6月です。
キュウリグサ ムラサキ科 道ばたにはえる越年草です。花は、わすれな草を小さくしたような形をしています。花期は3月から5月頃です。
シロツメクサ マメ科 江戸時代に渡来した帰化植物です。 昔、ガラス器具などを運ぶとき、詰め物として利用したためにこの名が付けられました。
ノビル ユリ科 畑や道ばたにはえる多年草。野蒜(ノビル)の蒜はネギやニンニクなどの総称で、野のネギという意味です。葉っぱをちぎるとネギの香りがします。
タネツケバナ アブラナ科 田のあぜや道ばたの湿った所にはえる越年草です。種もみを水につける時期に咲くので、この名前が付けられました。